外資系の会社や海外のチームとの仕事では、LINEではなくWhatsAppが業務連絡の中心になっていることがあります。夜中に届く指示、英語でのやり取り、国をまたぐグループ。あとで振り返ろうとしたとき、どこまで残っているのかが分かりにくい環境です。
この記事の要点
- WhatsAppのトークは「チャットをエクスポート」で書き出し、原本のファイルに手を加えず保管します。
- 書き出したファイルはバックアップではなく、WhatsAppに読み込み直すことはできません。
- 時差のある相手とのやり取りは、自分の端末の時間帯と相手の拠点をメモに添えます。
- 英語などの原文は訳で上書きせず、訳や要点は日付入りの自分のメモに分けます。
目次(5項目)
この記事では、WhatsAppのトークを保存して記録に残す手順と、時差や言語の違いがある職場で見落としやすい点をまとめます。
結論:書き出した原本を保管し、時刻の注記と訳は自分のメモに分ける
WhatsAppには、会話をファイルに書き出す「チャットをエクスポート」があります。まずこれで原本のファイルを作り、手を加えずに保管します。そのうえで、時差の注記や訳、要点は、日付を入れた自分のメモに分けて書きます。原本と自分の説明を混ぜないことが、あとから読み返すときの助けになります。
画面の一部だけを残したいときはスクリーンショットも使えます。ただ、前後が切れると意味が変わって見えることがあるので、スクリーンショットは原本の代わりではなく、原本のどこを見ればよいかの目印と考えると迷いにくくなります。
iPhoneで「チャットをエクスポート」する手順
WhatsAppの公式ヘルプ(iPhone向け)の手順は次のとおりです。画面の表記は版によって異なることがあります。
- 保存したい個人またはグループのチャットを開きます。
- 相手の名前、またはグループ名をタップし、「チャットをエクスポート」を選びます。
- 画像などのメディアを含むチャットでは、メディアを添付するか、メディアなしにするかを選びます。
- 書き出し先を選びます。自分のiPhoneに残すなら、共有シートから「ファイル」に保存する方法があります。
公式ヘルプによると、iPhoneではトーク履歴がZIPファイルとして書き出され、「一度だけ表示」のメッセージは含まれません。また、書き出したファイルはテキストファイルでバックアップではないため、WhatsAppに読み込み直すことはできません。サービスごとの画面はトーク履歴の書き出し方(WhatsApp)にもまとめています。
中身を確かめるときは、元のZIPはそのまま残し、コピーを開きます。まず「メディアなし」で本文を残し、必要な画像だけを別に保存する方法もあります。
外資・海外拠点とのやり取りで見落としやすい点
その時刻は、どこの時間か
相手が別の時間帯にいると、「夜中に届いた」がどちらにとっての夜中なのかが分かりにくくなります。書き出したときに、自分の端末がどの時間帯で動いていたか(例:日本時間)と、相手の拠点の都市名をメモに添えておきます。出張先で書き出したときは、そのことも書いておきます。
自分の返信も、グループの前後も切らない
相手の発言だけを抜き出すと、自分が何を確認し、どう答えたかが抜け落ちます。書き出したファイルは会話の流れのまま保管します。グループで別の人が話題を変えた前後も、流れの一部です。理由は自分の返信も残す理由にあります。
英語などの原文は、訳で上書きしない
翻訳を使って読むのは構いません。ただ、訳した文を原文の代わりに保存すると、言い回しの強さや含みが変わって伝わることがあります。原文は原本のまま残し、訳や自分の理解は「9月14日に自分で訳した」のように日付を付けた別のメモにします。
画像・音声メッセージ・通話
メディアなしで書き出した場合、画像や音声メッセージの中身はファイルに入りません。必要なものは個別に保存するかスクリーンショットで残し、どの日のメッセージに付いていたかをメモします。通話で話した内容はトークに残らないので、通話の日時と話したことを自分のメモに書いておきます。
会社の端末・業務情報の扱い
業務連絡には、顧客や同僚の個人情報、社外秘の内容が含まれることがあります。会社支給の端末から私用の場所へ移す前や、社外の人に見せる前に、社内の情報管理ルールを確かめてください。見せる範囲の考え方は相談先に見せる前の共有範囲にまとめています。
保存したあと、記録として並べる
書き出した原本は、それだけでは読み返しにくいものです。日付ごとに「どのやり取りが、どの出来事に関係するか」を自分のメモに一行ずつ書き、原本のファイル名と保管場所を添えておくと、あとで探しやすくなります。
きろくねを使う場合は、書き出したファイルは原本としてiPhoneの「ファイル」などに置いたまま、スクリーンショットを写真の記録として、やり取りの要点を日付入りのメモとして、同じケースに日付順で並べられます。メモには「何があったか」と「そのときの気持ち」を分けて書けます。記録は端末の中に保存され、アプリ独自のクラウド同期はありません(iPhoneのバックアップを有効にしている場合は、その中に含まれます)。無料で作れるケースは1つで、記録の数に上限はありません。
職場のことで相談したいときは、都道府県労働局などの総合労働相談コーナーが、パワハラを含む労働問題の相談を無料・予約不要で受け付けています。外国人労働者などからの、多様な言語による相談も受け付けているとされています。
きろくねは記録を助ける道具です。診断・認定・法的な判断は行いません。
よくある質問
- 書き出したファイルを、WhatsAppに戻すことはできますか?
WhatsAppの公式ヘルプによると、書き出したトーク履歴はテキストファイルでバックアップではないため、読み込み直すことはできません。機種変更などに備えるバックアップは、WhatsAppのiCloudバックアップなど別の仕組みで考えてください。
- 「一度だけ表示」のメッセージも残せますか?
公式ヘルプでは、「一度だけ表示」のメッセージは書き出しに含まれないとされています。届いた日時、差出人、見たときに分かったことを、日付を付けて自分のメモに残しておく方法があります。
- 英語のやり取りは、日本語に訳して残した方がいいですか?
原文は原本のまま残し、訳は別のメモに分けるのがおすすめです。訳した日と、自分で訳したのか翻訳を使ったのかも書き添えます。相談するときは、原文と訳の両方があることを伝えると、確かめ方を相談先と決めやすくなります。
- スクリーンショットだけでは足りませんか?
足りないとは限りません。ただ、画面に写った範囲しか残らず、前後が切れると意味が変わって見えることがあります。書き出せる場合は原本のファイルも保管し、スクリーンショットは原本のどこを見ればよいかの目印として使うと、読み返しやすくなります。
出典・参考
きろくねは記録を助ける道具です。診断・認定・法的な判断は行いません。危険やつらさが強いときは、公的な窓口や専門家への相談もご検討ください。